インプロとは?

インプロとは「improvisation」の略で「即興で何かをする」という意味があり、音楽やダンス、演劇などの表現方法の手段として用いられています。特に演劇の世界では、台本を用いずに即興で物語を創造する、「即興芝居」という意味で使っています。また、パフォーマンスとしてだけではなく、俳優たちのチームワークや表現力を伸ばすためのトレーニングとしても「インプロ」が行われています。

 

この、演劇のトレーニングとしての「インプロ」は、コミュニケーション能力や、問題に直面したときの判断力、対応力を養うことができ、さらに、自己肯定感も身に付けることができるため、MITやスタンフォードなど、海外の教育現場や企業研修でも行われています。現在では日本でも、コミュニケーション教育や人材育成のため、教育・福祉現場や企業研修で少しずつ取り入れられるようになってきました。

 

近年の日本の教育現場では、課題の発見や解決に向けた主体的、協働的な学びであるアクティブ·ラーニングの重要性が深まっています。

 

インプロでは、子供たちが実際に身体を動かし、他者と遊びあいながら、学ぶ楽しさを経験することによって、コミュニケーション能力や柔軟な判断力、自己肯定感を身に付けることを期待しています。インプロ仙台のワークショップでは、インプロを通して、子どもから大人まで、だれもが楽しみながら、気づきを得られることを目的としています。

 

なぜ、インプロでコミュニケーション能力の向上が見込めるの?

 

インプロはもともと海外で生まれた俳優のためのトレーニングです。即興で他人とコミュニケーションをとるということは、当たり前ですが、自分一人だけで何かをしているわけではありません。

 

異なる考えや価値観を持つ相手と、どのように関係を構築して、協働していくべきか、ということを主体的に模索することを目的としています。

 

失敗を恐れず、結果だけに囚われず、そのプロセスを大事にして、自分の気持ちを伝えつつ相手を受け入れられるようになることで、自己肯定感が養われ、自信に繋がっていくことが期待できます。


 インプロ仙台 PAGE☆ANT(ページェント)は東北でインプロを提供する団体です。学校や児童館で子どもや親子向けのワークショップを行っています。また、教職員向けの勉強会や職員研修などで、コミュニケーション能力向上やアクティブラーニングに向けてのワークショップも開催しています。さらに、企業・団体のチームビルディングや人材育成向けのワークショップ、子育て支援や地域づくりなど、子どもから高齢者まで年齢を問わず、幅広く活動しています。

 

インプロ仙台 PAGE☆ANT では、「失敗を楽しもう!失敗しても…もういっかい!」を合言葉に、未知のページを開いて、その瞬間ひとつひとつを大切に、失敗を恐れずに何度もチャレンジして新たな1ページを作っていくことを目指しています。


代表 山本 力 (りっきー)


インプロバイザー・俳優・MC・音響・演出家・コミュニケーションアドバイザー・スイミングコーチ


経歴  ///////// 

 

宮城県仙台市出身。高校卒業後に仙台と横浜のスイミングスクールで約10年間、幼児から高齢者まで水泳や水中運動を指導。コーチする難しさと興味深さを知る。また、俳優養成所に通い某事務所に所属。舞台やテレビ、劇場版ウォーターボーイズ、リングゼロ(バースディ)などの映画に出演。舞台の演出や音響などの活動もしつつインプロ(即興芝居)に出会う。

 

俳優だけでは生活できず帰仙し、作業療法士(OT)になるため医療・福祉系専門学校に入学。インプロの要素を生かし様々な状況の方にアプローチをしたいと考える。しかし、卒業まであと数ヶ月の所で、理想と現実のギャップやパワハラ、アカハラに苦しみ休学(事実上退学)し心身共にどん底まで落ちる。

 

東日本大震災ですべてを失う恐怖を体験し、先が見えない人生、社会の歯車になるよりも自分のやりたいことをやろうと決心し、インプロバイザーとしての活動を再開する。活動する中で、インプロがこれからの日本の社会に必要だと感じ、『インプロ仙台 PAGE☆ANT』を立ち上げる。

 

現在は、仙台・宮城・東北からインプロ(即興芝居)を観る・やる・楽しむ・気づく・学ぶ文化を広めるため、地域密着や地方でのインプロのあり方について考えながら、鋭意活動中。

 

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